児童福祉司が足りない日本

児童福祉司は、ケースワーカーの一種です。ケースワーカーとは、困難な問題を抱える対象者が自立して生活できるように、支援・援助する社会的援助活動を行う人の事です。

児童福祉法第13条2項には、各児童相談所に児童福祉司を必ず配置しなければならない事が定められています。児童福祉司は非常に高度な職業なのですが、日本では人手不足のため、本来はその技能を持っていない人が児童福祉司に任命されるケースが後を絶ちません。

日本では児童福祉司の人材補充が急務なのですが、問題は解決がかなり困難なレベルに達しています。国際子ども虐待防止学会の指摘によれば、日本のケースワーカーが担当するケースは1人あたり100を超えています。これは他国の1人あたり20ケース程度に比べて、異常な量です。

つまり日本では、レベルが平均すると低い児童福祉司が、1人1人異常な量のケースを抱えているのです。この問題を解決しようにも、児童福祉司が高度な職業であるため、そう簡単に教育・人材補充ができないのです。特例として外国からのケースワーカー派遣による支援を受けないと、問題がさらに深刻化する状況にまで達しているのです。

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